代2章 黄金の国ジパング

 

「それより話題になりますね。全国的に金の仏像で有名になったら、どろぼうに狙われます。それはそうですよ、大原様、岩手県におられるなら平泉の金色堂でも見に行ってください。黄金に輝いては見えますが、金色堂も今では、防犯のためか何なのか、塗料で金色塗りたくってあるだけに見えるのは私だけですかね。

 金といったら大原様は知っておられますか、この日本という国はその昔、黄金の国ジパングと呼ばれていたのですよ。」

 「マルコ=ポーロの東方見聞録ですね。」と、答えると、マスターは何を思われたのか砂金か何かを天井に向かって部屋いっぱいに手で撒き散らしました。

 「その黄金の国ジパングの首都がここ邪馬台国なのです。

 天理市やら桜井市と呼ばれている山沿いのこのあたりがそうです。

 今から50年前までは、奈良県の天理市が丹波市村って呼ばれていたのですが、天理教が入ってきて天理市になったため、改名されたわけです。

 だから、ここに大きな謎解きがあるということですね。

 

 奈良に丹波があることがおかしいと思いませんか。

 昨日私は、ちょっとした暇任せに何となく、すうーっ、と自転車でサイクリングしていましたところ、何か不思議なことにあの、和邇下神社という神社に辿り着いたのです。

 これは、ひょっとして物部氏とか皇室に縁の深い和邇族の古墳かなと思いました。

 そこに、たまたま、お年寄りがこられて、聞いてみたのです。

 『ちょっと、すいません、丹波市村という所ご存知ですか。』

 すると、お年寄りから『いやあ、丹波市村っていうのはわし、分からんけどねえ。』

と言われましたが、『この辺りは土地名に壱って付くんやで』とも言われまして。

 それで、辺りを見回したら、天理街道沿いの和邇下神社の鳥居のところに、実際に壱と書いてあったわけです。

 しかし、ぜんぜん字がちがうのですが。

それで神社へ向かってみると、あれ古墳ですね、完全に古代人のお墓ではないですか。それで、参道の階段の下に、石棺の蓋と説明が書いてあるのですが、石棺の蓋というより、おそらくあれは底だと思うのです。

また、周りは堀で囲まれていましてね。

 和邇下神社も石上神宮も一緒なのですが、結局、遺跡を調査して掘って全部調べたあとに社が建ててあるわけですよね。

 ところが盗掘されたような穴が、井戸を掘ったみたいにボコボコとありました。

 金や銀、お宝を狙ってここは結構昔から荒らされてきたわけです。

 普通であれば、考古学者が掘り出したら、砂を入れて、土を入れて、元道理にするはずなんです。

 しかし、その辺を見ていたら、投棄ゴミが目立ちます。投棄するような人は何を考えているのでしょうか、自分達の先祖の墓にゴミほかすとは。ほんとうに、このような状態を無頓着なままにして日本が進んでいくと、日本という国は滅んでしまうと危機感すら覚えますが、大原様はどう思われますか。

 結局この日本と呼ばれる国は、飛鳥奈良と呼ばれた時代一番最初に神道を捨て去りました。そして、仏教を受け入れたわけです。ところがまた明治時代に仏教を捨てました。

それで、今この国は、キリスト教国家の自由主義社会、競争資本社会に突入しているわけです。

 しかし、この自由主義社会も崩壊に今向かっています。

 アメリカも上手くいっていませんし。

 今、アメリカの経済一つを考えてみても分かることですが、現在アメリカの基本的な国債の介添えをしているのは、あなたがたの日本なのです。

 日本の国がアメリカを今支えているわけですね、おかしい話です。

 政治は、アメリカが日本をコントロールしていますが、経済的に支えているのは日本なのですから。そのアメリカは今、どうなっているのかと言ったら、貿易赤字、挙句に財政赤字です。それで戦争に今出ているわけですから、戦費でまた赤字。黒字になる要因なんてないのですよ。

 だから、もうブッシュ大統領は、おそらく再選されませんね。普通に落選しますよ。次期には大統領は替わりますね。

 そういうものに日本が付いて行くわけですから、この日本はとんでもないことになります。いや、今まさに始まっているわけです。

 まぁ、環境の保全を提唱し出馬を表明しているラルフ=ネーダー氏に代わるなら1厘の光明無きにしもあらずですが。

 だから、日本という国は、中華人民共和国とか、朝鮮民主主義人民共和国や大韓民国に台湾、結局あなた達の先祖の国を未だに差別して、チョンコとかチャンコロとか今の東京都知事の石原慎太郎さんも実に、支那とか言い、敵対心を持っています。

 CHINAを支那呼ばわりできたのは、当時日本の目下大国であった、インド、ペルシャ、ギリシャ位で、日本自体は支那の名でかの国を呼んではいないのです。何を勘違いされておられるのか、その訳も答えればよいのに答えられないでおられます。まぁ、支那の意味はあとで話しますね。

また、日本軍は強いと言いますが、今どこに日本軍があるのですかな。

 俳優の裕次郎が好きなだけに私もショックです。

 まぁ、このまま不況が長引くと、現政権も破局して次に来る政権は極端に保守というか、偏ったものになることは歴史的に見ても確実なことで、気をつけないと後々痛い目にあうのですがね。

 現に日本の政府は、国民の意見も聞かないで平成16年6月17日にイラクへの多国籍軍としての参加を表明してしまっているのです。これが大変なことであることは、後にならないと分かりませんがねぇ。

 つまり、寛容であるべきところは、寛容さを保ちつつ、というわけです。

 だけど、本当に日本人は、どちらかというならば、アジアの国々と手を結んでアジア経済というものを作ったほうが理にかなっているわけですよ。

 やっぱり、アジアはアジア国家なのですから。

 ヨーロッパ、西洋文明は、確かに魅力的な要素を持っていますが、今現にヨーロッパがEUとして立ち直りかけている原因は何かと言うなら、最初ヨーロッパの思想がアメリカへ入って、そして、アメリカの思想がヨーロッパに入って。

そういうように、ある意味傍観できたから、ヨーロッパは、結局今までの資本主義社会の理念や競争という自分達の社会運営が限界なことを知り得たわけです。

 だから、今日本人も、それに早く目覚めないのかなと、思うのです。

 

 東方見聞録より、ジパング島の話をいたしますが。・・・・

中国大陸から2400km程東の海に、ジパングあり。住民の肌は白く、文化的で産物に恵まれ、仏教を貴んでいました。どこの支配下にも入らないでジパングは独立していたのです。黄金はいくらでもありますが、ジパングの国王は、外国と黄金の取引を禁じているので、国内には驚くほどたくさんの黄金がありました。ジパング王の宮殿の屋根は全て黄金でふかれ、宮中の回廊に部屋の床まで4センチもの黄金の板がしきつめられているのです。窓まで、黄金で作られておりました。バラ色の真珠も、ジパングではたくさんとれ、白い真珠と同じように、値打ちのあるものとされていたのです。ジパングでは、死者は土葬や火葬にされるのですが、土葬の場合、死者の口に真珠を含ませて葬ることになっていました。・・・・

 

この情報をフビライ皇帝から聞かされ鵜呑みにしたマルコ=ポーロ。

まんまと、フビライ皇帝のプロパカンダにひっかかってしまったのか、それともマルコ=ポーロこそが実は真の仕掛け役だったのでしょうか。

真実はいかにせよ、フビライ皇帝は、そんなに日本が欲しかったのでしょうか。

フビライ皇帝とマルコ=ポーロの、興味をそそる金の噂によって多くの世界人が睡眠にかけられ、結果、日本はオランダスペインらによって金銀を根絶やしにされてしまったのです。

いつまでも あるとおもうな 金と銀 金は天下の 回りものなり


●ここに掲載してある文章及び映像・ドラマ化等の著作権の一切は現在、日本環境保全組合JKエンタープライズに基準しています。

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